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森田理論で、症状の仕組みに気づいた!~強迫性障害からの立ち直り~
生泉会参加者 A.Yumoto
症状の自覚
私は昭和47年生まれで、群馬県前橋市に住む会社員です。
私が初めて症状を自覚したのは、大学4年生の時でした。
卒業研究で在籍していた研究室の戸締りに、2時間くらいかかるようになりました。その時は、手洗いもよくしていたと思います。
そんな自分のことを「おかしいな」と思い始め、書店で、「心配症をなおす本」を見つけ、自分は強迫性障害であることに気づきました。
その頃、発見会にも入会しました(その後、2度退会しています)。
症状の変遷
大学生の時は、戸締りの確認という「確認恐怖」が中心でしたが、就職して車を運転するようになってから、戸締りの確認に加え、運転中に物音がすると、「今、事故を起こしたのではないか」と不安になり、車で来た道を戻ったり、車を降りて確認するようになりました。
それでも、仕事や日常生活は、何とか続けていました。
症状の悪化、休職・入院へ
平成25年の1月のある朝、通勤中に考え事をしていて、信号無視をしたのではないかと不安になり、警察署に、事故の有無を電話で確認してしまいました。
同じ頃、会社で残業をして、戸締りをしなければならなくなった時、戸締りの確認がやめられなくなり、夜通し確認を続け、翌日まで会社に残ってしまいました。このことがきっかけで、会社を休職し、入院して、認知行動療法を受けることになりました。
森田で症状の仕組みを知り、回復
認知行動療法では、確認したい衝動に「耐える」ことを教えられましたが、思うように効果はあがらず、退院後にワラにもすがる思いで、発見会に再入会しました。
ちょうどいいタイミングで、オンライン学習会を受講することが出来、そこで、「感情は自然現象である」「どんな感情も否定しない」「意志の力で不安を消すことはできない」「不安があっても行動する」ことを学びました。
この学びによって、「確認したい感情は自然である」「確認したいと思っても、確認せずに行動する」ことを理解し、実践することによって、症状から回復することができました。 おかげで、平成26年5月に仕事に復帰することが出来ました。一時は出来なくなっていた車の運転も、現在は出来るようになりました。
森田理論と、発見会の重要性を知る
認知行動療法では、確認したい衝動に「耐える」と教えられましたが、森田で、確認したい衝動は「自然現象」であると知ったことが、回復へとつながったと思います。 また、オンライン学習会や集談会で、復職の前後に励ましをいただいたことも、大きな励みとなりました。
生活の発見会の良い面は、仲間同士で悩みを語り合い、「共感」できる場があることだと思います。私も、生泉会に時々出席しながら、仲間と共感し合い、森田理論を学び続けたいと思います。