あがり症は治さなくていい
大切なことはアドラーと森田正馬に教えてもらった
佐藤 健陽 (著)
旬報社(2018/3/15)
あがり症にテーマをしぼっているとはいえ、それは対人恐怖の人のあらゆる悩みに共通するものに他なりません。
「これから、いっしょににあがり症のお話をしませんか?」と語りかけるように始まり、あがり症の人の赤裸々な悩みと、それに応えてあるがままへと導こうとする著者の言葉が続いていきます。読み進めていくうちに、まるで一対一でカウンセリングを受けているような錯覚に陥るでしょう。
森田を知らずにあがり症に苦しんでいる人、森田を学んでもなかなかあがり症を克服できない人、あがり症は改善したけれど「あるがまま」の境地になれないという人・・・そんな人たちにとって、とても参考になる一冊です。